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令和8年度最終更新 2026-07-30T22:06:20+00:00出典あり

ブロッケンブロー加算、自院は算定候補?確認ポイント【令和8年度】

編集監修: 福島 裕介(医師・循環器内科)

3行でわかる

D206心臓カテーテル法による諸検査の注2に規定する加算で、当該検査に当たって経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)を行った場合に2,000点を所定点数に加算する。

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  • みらい

    みらい新人医療事務

    医療事務になって1年目。算定や施設基準はまだ勉強中。読者の代わりに素朴な疑問を質問します。

  • あおい

    あおい元・医療事務(10年)

    レセプト・施設基準・届出を長く担当したベテラン。根拠と確認手順をやさしく解説します。

みらい

みらい新人医療事務

先生、レセプトの心臓カテーテル検査のところに「ブロッケンブロー加算」って書いてあるんですけど、これ何のことですか。名前がちょっと変わってて覚えられなくて…。

あおい

あおい元・医療事務

心臓カテーテル検査の中で「経中隔左心カテーテル検査」という特殊な手技をしたときに付ける加算のことですよ。「ブロッケンブロー」は開発した先生の名前が由来で、正式には「経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)」といいます。今日は令和8年度(2026年度)の一次資料をもとに、点数の整理から確認の順番まで一緒に見ていきましょう。

みらい

みらい新人医療事務

お願いします。まずはどんな検査なのか知りたいです。

ブロッケンブロー加算とは

みらい

みらい新人医療事務

そもそも、心臓カテーテル検査の中の「加算」ってどういう位置づけなんですか。

あおい

あおい元・医療事務

D206「心臓カテーテル法による諸検査」という区分があって、これは右心カテーテルと左心カテーテルの基本の点数が決まっています。その注2に、検査の中で追加の手技を行った場合の加算がまとめて規定されていて、経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)を行った場合の加算が2,000点、というのがブロッケンブロー加算です。当サイトが収集している一次資料(厚生労働省 令和8年度点数表 D206)でも、このとおり整理されています。

みらい

みらい新人医療事務

「経中隔左心カテーテル検査」って、普通の左心カテーテルと何が違うんですか。

あおい

あおい元・医療事務

通常の左心カテーテルは動脈側から進めますが、経中隔の場合は右心系から心房中隔(心臓の壁)を穿刺して左心系に到達する手技です。僧帽弁の評価やアブレーションの前処置などで行われることがある、専門性の高い手技という理解でよいと思います。個別の手技適応や実施の妥当性は循環器の診療内容によるので、当サイトでは「加算の点数・算定要件」の整理までをお伝えしています。

みらい

みらい新人医療事務

なるほど、加算のもとになっている検査自体が特殊なんですね。次は、どんな医療機関・患者さんが対象になるのか知りたいです。

対象となる医療機関・患者・場面

あおい

あおい元・医療事務

D206の心臓カテーテル法自体は、診療所・病院のどちらでも、外来・入院のどちらでも実施され得る検査です。ブロッケンブロー加算も同様に、経中隔左心カテーテル検査を実施した診療所・病院で、外来・入院を問わず算定候補になります。在宅療養の場面で実施する検査ではないため、在宅は対象外という整理です。

みらい

みらい新人医療事務

患者さん側の条件みたいなものはあるんですか。

あおい

あおい元・医療事務

一次資料の算定要件には、患者の年齢や疾患名を限定する記載は見当たりません。あくまで「その検査に当たって、経中隔左心カテーテル検査を実際に行ったかどうか」が基準です。逆に言うと、検査を予定していても実際に経中隔アプローチを行わなかった場合は、この加算の対象にはなりません。

対象になりやすいケースの整理

D206の心臓カテーテル法(右心カテーテルまたは左心カテーテル)を実施し、その検査の中で経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)を行った場合が対象です。検査の予定や依頼内容ではなく、実際に行った手技で判断します。

みらい

みらい新人医療事務

実際に何をしたかで見るんですね。じゃあ、点数のところも整理してほしいです。

点数の整理(令和8年度)

あおい

あおい元・医療事務

まず土台になるD206の基本点数から見てみましょう。厚生労働省の令和8年度点数表では、次のように整理されています。

区分内容点数(令和8年度)
D206 1右心カテーテル3,600点
D206 2左心カテーテル4,000点
あおい

あおい元・医療事務

そしてこの基本点数に対して、注2でいくつもの加算が用意されています。ブロッケンブロー加算はその一つで、他の注2加算とあわせて表にまとめました。

注2加算の名称内容(行った手技)点数(令和8年度)
卵円孔・欠損孔加算卵円孔又は欠損孔を通しての左心カテーテル検査800点
ブロッケンブロー加算経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)2,000点
伝導機能検査加算伝導機能検査400点
ヒス束心電図加算ヒス束心電図400点
診断ペーシング加算診断ペーシング400点
期外刺激法加算期外(早期)刺激法による測定・誘発試験800点
冠攣縮誘発薬物負荷試験加算冠攣縮誘発薬物負荷試験800点
冠動脈造影加算冠動脈造影1,400点
冠微小循環評価加算ガイドワイヤを用いた冠微小循環の評価150点

ブロッケンブロー加算 点数の整理(令和8年度)

みらい

みらい新人医療事務

同じ検査の中で、いくつも加算が重なることもあるんですか。

あおい

あおい元・医療事務

一次資料の書き方を見ると、注2の各加算は「行った手技ごと」にそれぞれ規定されているので、同じ検査の中で複数の手技を実施していれば、実施した手技の分だけ加算候補が並ぶ、という構造です。ただし、それぞれ実際に行ったことがカルテやレセプト摘要欄で確認できることが前提になります。何を行ったか記録がないと、算定の根拠を示せません。

点数は検査ごとに一連で算定

D206は「一連の検査について」の点数です。同じ受診・入院の中で心臓カテーテル法を複数回行っても、点数の考え方は一連の検査単位です。回数や算定単位に迷う場合は、審査支払機関または公式資料で確認することをおすすめします。

みらい

みらい新人医療事務

点数はわかりました。次は施設基準や届出のことを教えてください。

施設基準・届出の有無

あおい

あおい元・医療事務

当サイトが収集している一次資料の範囲では、ブロッケンブロー加算そのものに、個別の施設基準や地方厚生局への届出は規定されていません。D206の心臓カテーテル法の実施体制(循環器の検査ができる体制)の中で、経中隔左心カテーテル検査を実際に行った場合に算定候補になる、という位置づけです。

みらい

みらい新人医療事務

じゃあ、届出なしでもう安心して大丈夫ってことですか。

あおい

あおい元・医療事務

そこは注意が必要です。「この加算単体に個別の届出が無い」ことと、「自院で無条件に算定候補になる」ことはイコールではありません。D206自体の実施体制や、他の関連する施設基準(人員配置や実績要件など)を求められる病棟・診療科もあります。届出の要否は必ず自院の状況で確認してください。

みらい

みらい新人医療事務

関連する施設基準もあるんですね。

あおい

あおい元・医療事務

はい。たとえば当サイトが収集している別の一次資料には、特定一般病棟入院料の実績要件の中で「ブロッケンブロー手技」の年間実施症例数を求める規定も見つかりました。これはブロッケンブロー加算そのものの施設基準ではなく、別の入院料区分の実績要件の話ですが、「ブロッケンブロー手技の実施実績」が院内の別の届出でも参照されることがある、という点は知っておくと良いかもしれません。

施設基準・届出の確認ポイント

ブロッケンブロー加算そのものに個別の届出は規定されていません。ただし、D206検査を行う体制や、病棟区分によっては手技の年間実施件数が別の施設基準の実績要件に関わることがあるため、自院がどの届出を出しているかとあわせて確認しておくと安心です。

みらい

みらい新人医療事務

届出は必要ないけど、体制は確認しておいたほうがいいってことですね。じゃあ算定するときのタイミングとか注意点も知りたいです。

算定するときの注意点

あおい

あおい元・医療事務

大事なのは「実際に行った手技」と「レセプトに記載する加算」が一致しているかです。経中隔左心カテーテル検査を行っていないのにブロッケンブロー加算だけ算定候補にする、ということはできません。カルテに手技の実施記録が残っているか、レセプトの摘要欄で説明できるかを確認しておくことをおすすめします。

みらい

みらい新人医療事務

他の注2加算と一緒に算定するときに気をつけることはありますか。

あおい

あおい元・医療事務

注2の加算はそれぞれ独立した手技に対する加算なので、同じ検査の中で複数の手技を行っていれば、それぞれの加算が算定候補になり得ます。ただし、加算の名称と実施した手技の内容がずれていないか(たとえば伝導機能検査加算とヒス束心電図加算を混同していないかなど)、1件ずつ丁寧に照合することが大切です。

実施記録との一致を必ず確認

「経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)」を実際に行ったという記録がカルテ・レセプト上で確認できることが前提です。記録が不十分なまま算定候補として扱うと、後日の審査で確認を求められる可能性があります。

みらい

みらい新人医療事務

記録が大事なんですね。次は、令和8年度の改定でこの加算がどう変わったのかも気になります。

令和8年度改定での変更点(前回改定からの差分)

あおい

あおい元・医療事務

ここは正直にお伝えしますね。当サイトが収集している一次資料は令和8年度点数表の記載が中心で、前回改定(令和6年度)時点の同項目を直接比較できる資料は、現時点では収集できていません。そのため、点数・算定要件・施設基準のいずれについても「変更があった」と断定できる一次資料は確認できていません(確認日: 2026年7月・当サイトが収集している一次資料の範囲)。

みらい

みらい新人医療事務

つまり、変わったかどうかは今の時点では分からない、ということですか。

あおい

あおい元・医療事務

そうですね。令和8年度の一次資料の中に「新設」といった注記は見当たらず、D206の注2加算の並びとして安定的に位置づけられている項目です。ただ、改定前後の比較資料そのものが手元にないので、「変更なし」と積極的に断定するのではなく、「令和8年度の一次資料の範囲では変更を示す記載が確認できていない」という言い方にとどめておきます。前回改定からの変更点が気になる場合は、公式の「個別改定項目について」の資料もあわせて確認していただくのが確実です。

改定差分の確認スコープ

令和8年度点数表: ブロッケンブロー加算2,000点(D206注2)。前回改定(令和6年度)との比較資料は当サイトでは未収集のため、変更の有無は現時点で断定していません。

みらい

みらい新人医療事務

わかりました、無理に決めつけないってことですね。じゃあ最後に、自院で確認する順番を教えてください。

自院で確認する順番

あおい

あおい元・医療事務

次のような順番で確認していくと、迷いにくいと思います。

自院で確認する順番

  1. D206心臓カテーテル法(右心カテーテルまたは左心カテーテル)を実施したか確認する
  2. その検査の中で、経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)を実際に行ったかをカルテで確認する
  3. 手技の実施内容がカルテ・レセプト摘要欄に記録されているか確認する
  4. 同じ検査で他の注2加算(伝導機能検査・冠動脈造影など)も実施していないか、重複や記載ミスがないか確認する
  5. 自院の届出状況(D206実施体制・関連する病棟の施設基準)と照らし合わせ、算定候補として確定する

自院で確認する順番(令和8年度)

みらい

みらい新人医療事務

この順番で見ていけば、抜け漏れが防げそうです。

よくある取り漏れ

あおい

あおい元・医療事務

実務でよくあるのは、次のようなケースです。

よくある取り漏れの例

経中隔左心カテーテル検査を実施したにもかかわらず、D206の基本点数だけを算定し、注2の加算を付け忘れているケースがあります。検査記録に「経中隔」「ブロッケンブロー」といった記載がある場合は、加算の算定候補になっていないか、レセプト作成時にもう一度見直すことをおすすめします。

みらい

みらい新人医療事務

逆に、付けすぎてしまうケースもありますか。

あおい

あおい元・医療事務

あります。似た名前の加算(伝導機能検査加算やヒス束心電図加算など)と混同して、実際には行っていない手技の加算を付けてしまうケースです。加算の名称と、カルテに記載された手技名を1対1で照合することが、取り漏れ・付けすぎの両方を防ぐポイントになります。

よくある質問

みらい

みらい新人医療事務

ここまでの内容で、いくつか確認しておきたいことがあります。

みらい

みらい新人医療事務

経中隔左心カテーテル検査を行う予定だったけど、実際には行わなかった場合はどうなりますか。

あおい

あおい元・医療事務

一次資料の算定要件は「行った場合」に加算する、という書き方です。予定していても実施しなかった場合は、この加算の対象にはならないと考えられます。実際に行った手技で判断する、という基本に立ち返って確認してください。

みらい

みらい新人医療事務

ブロッケンブロー加算だけを単独で算定することはできますか。

あおい

あおい元・医療事務

いいえ、D206心臓カテーテル法(右心カテーテルまたは左心カテーテル)の実施が前提の加算です。基本の検査を行わずに、この加算だけを算定候補にすることはできません。

みらい

みらい新人医療事務

特定一般病棟入院料の実績要件で出てきた「ブロッケンブロー手技の年間実施症例数」は、この加算の届出とは別物ですか。

あおい

あおい元・医療事務

はい、別物です。ブロッケンブロー加算自体には個別の届出はありません。一方で、特定一般病棟入院料などの一部の入院料区分では、手技の年間実施件数を実績要件として求める規定があります。この加算のレセプト算定と、病棟の施設基準の実績要件は、それぞれ別の確認が必要な項目として区別しておくと分かりやすいと思います。

自院が算定候補か確認したい方へ

みらい

みらい新人医療事務

うちが算定候補になるか、自分でも確認してみたいです!

あおい

あおい元・医療事務

自院が算定候補になるかは 加算チェッカー で確認できますよ。実施した手技の内容や記録の状況を入力すると、確認すべきポイントがはっきりしてきます。

最終確認のお願い

最終的な算定可否は、自院の届出状況・公式資料・審査支払機関の判断でご確認ください。

算定要件・施設基準・届出は?

  • 算定要件

    当該検査に当たって、卵円孔又は欠損孔を通しての左心カテーテル検査、経中隔左心カテーテル検査(ブロッケンブロー)、伝導機能検査、ヒス束心電図、診断ペーシング、期外(早期)刺激法による測定・誘発試験、冠攣縮誘発薬物負荷試験、冠動脈造影又はガイドワイヤを用いた冠微小循環の評価を行った場合は、卵円孔・欠損孔加算、ブロッケンブロー加算、伝導機能検査加算、ヒス束心電図加算、診断ペーシング加算、期外刺激法加算、冠攣縮誘発薬物負荷試験加算、冠動脈造影加算又は冠微小循環評価加算として、それぞれ800点、2,000点、400点、400点、400点、800点、800点、1,400点又は150点を加算する。

よくある質問

経中隔左心カテーテル検査を行う予定だったが実際には行わなかった場合はどうなりますか。

一次資料の算定要件は「行った場合」に加算するという書き方のため、実施しなかった場合はこの加算の対象にはならないと考えられます。

ブロッケンブロー加算だけを単独で算定できますか。

できません。D206心臓カテーテル法(右心カテーテルまたは左心カテーテル)の実施が前提の加算です。

特定一般病棟入院料の実績要件にある「ブロッケンブロー手技の年間実施症例数」は、この加算の届出と同じですか。

別物です。ブロッケンブロー加算自体には個別の届出はなく、特定一般病棟入院料など一部の入院料区分の実績要件とは区別して確認する必要があります。

自院が算定候補になるか確認しましょう

加算チェッカーが、自院で確認すべき項目を質問形式で整理します。結果は算定可否を確約するものではなく、院内確認や地方厚生局等への確認に進むための参考情報です。

加算チェッカーで確認する

自院の体制から取り漏れ候補を試算する

病床数・診療場面など自院の体制を入力すると、確認すべき加算(取り漏れ候補)を整理します。患者数を入れると「取れた場合の概算インパクト(目安)」も試算できます。算定可否や算定額を保証するものではなく、院内確認や個別相談に進むための出発点です。

取り漏れシミュレーターで試算する

最終的な算定可否は、自院の届出状況・公式資料(厚生労働省告示・通知等)・審査支払機関の判断でご確認ください。 本ページは 令和8年度 の情報です。

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