みらい(新人医療事務)
「負荷測定加算」っていう加算を見つけたんですけど、これはどんな時につく加算なんですか?
あおい(元・医療事務)
負荷測定加算は、単独の検査に付く加算ではなく、区分番号D264「精密眼圧測定」(82点)に対する「注」の加算です。当サイトが収録している一次資料の範囲では、水分の多量摂取、薬剤の注射、点眼、暗室試験等の負荷により測定を行った場合に、55点を所定点数に加算すると定められています。
みらい(新人医療事務)
つまり、普通の精密眼圧測定にプラスして算定候補になる加算ということですね。
あおい(元・医療事務)
そのとおりです。ただし「負荷をかけて測定した場合」に限られる加算なので、通常どおり精密眼圧測定だけを行った場合には算定候補になりません。まずはこの区別から確認していきましょう。
負荷測定加算とは(対象となる検査)
みらい(新人医療事務)
具体的にはどんな検査のときに負荷をかけるんですか?
あおい(元・医療事務)
令和8年度の点数表では「水分の多量摂取、薬剤の注射、点眼、暗室試験等の負荷により測定を行った場合」に負荷測定加算の対象になるとされています。眼圧を1回だけ測るのではなく、何らかの負荷をかけた状態で眼圧の変化を追う検査、という理解になります。
みらい(新人医療事務)
負荷の種類によって点数が変わったりしますか?
あおい(元・医療事務)
いいえ。当サイトが収録している一次資料の範囲では、負荷の種類にかかわらず、55点という同じ点数が加算される仕組みです。負荷方法ごとに個別の点数が設定されているわけではありません。
みらい(新人医療事務)
「暗室試験」とか、具体的にどんな検査なのか気になります。
あおい(元・医療事務)
暗室試験や水分の多量摂取、薬剤の注射・点眼などは、いずれも眼圧の変化をみるための負荷の方法として条文に挙げられています。個々の検査手技の詳細な実施方法までは当サイトの一次資料からは確認できていないため、実施にあたっては院内の検査手順や添付文書等も併せてご確認ください。
点数と算定の考え方(令和8年度)
みらい(新人医療事務)
点数を整理してもらえますか?
あおい(元・医療事務)
令和8年度時点の点数は次のとおりです。
| 項目 | 点数 | 備考 |
|---|---|---|
| D264 精密眼圧測定(基本) | 82点 | 単独での眼圧測定 |
| 負荷測定加算(注加算) | 55点 | 負荷により測定を行った場合に加算 |
| 合計(参考) | 137点 | 82点+55点。レセプト上は基本点数と加算を分けて記載 |

みらい(新人医療事務)
「合計137点」というコードが別にあるわけではないんですね。
あおい(元・医療事務)
はい。137点はあくまで足し算した参考の数字で、レセプトの記載上は精密眼圧測定の所定点数と負荷測定加算をそれぞれ算定する形になります。マスターコードの具体的な数字については、医科診療行為マスターで確認することをおすすめします。
対象になる医療機関・場面
みらい(新人医療事務)
どんな医療機関で算定候補になりますか?
あおい(元・医療事務)
診療所・病院のどちらでも、外来・入院を問わず算定候補になり得ます。当サイトが収録している一次資料の範囲では、対象医療機関を病床規模等で限定する記載は見当たりません。ただし在宅で行うような検査ではないため、訪問診療の場面は想定されていません。
みらい(新人医療事務)
眼科以外の診療科でも算定できますか?
あおい(元・医療事務)
D264精密眼圧測定自体は眼科領域の検査です。負荷測定加算も同じ区分の注加算なので、精密眼圧測定を実施する診療科(主に眼科)での算定が中心になると考えられます。実施科を限定する具体的な記載までは当サイトの一次資料からは確認できていないため、詳細は自院の算定担当にもご確認ください。
施設基準・届出は必要?
みらい(新人医療事務)
この加算、届出とか施設基準はいりますか?
あおい(元・医療事務)
当サイトが収録している一次資料の範囲では、負荷測定加算に個別の施設基準や届出は定められていません。精密眼圧測定を実施できる体制のもとで、負荷をかけて測定した場合に加算する、というシンプルな仕組みです。
みらい(新人医療事務)
じゃあ届出なしでもすぐ算定候補になるということですか?
あおい(元・医療事務)
手続き面のハードルが無い、という整理にはなりますが、「算定候補になります」と断定することはできません。実際に負荷をかけた測定を行い、その内容をカルテに記録していることが前提になります。最終的には自院の記録内容と公式資料を照らし合わせて確認してください。
算定回数・タイミングの注意
みらい(新人医療事務)
1回の診察で何度も負荷をかけて測定したら、その分加算も増えるんですか?
あおい(元・医療事務)
いいえ、そこは注意が必要です。当サイトが収録している一次資料の範囲では、検査の種類、負荷回数にかかわらず、1回のみ所定点数により算定するとされています。何度も負荷試験を行っても、負荷測定加算は1回分しか算定候補になりません。
算定回数の注意
負荷測定加算は、検査の種類・負荷回数にかかわらず1回のみの算定です。同一日に複数の負荷方法を組み合わせて実施しても、加算は重複して算定候補にはなりません。レセプト作成時にまとめて確認しましょう。
みらい(新人医療事務)
月に何回まで、というような回数制限はありますか?
あおい(元・医療事務)
月何回までという制限については、当サイトが収録している一次資料の範囲では明確な記載を確認できていません。算定のたびに「今回の測定は負荷測定に該当するか」を都度確認し、疑問があれば審査支払機関に確認することをおすすめします。
令和8年度改定での変更点(前回改定からの差分)
みらい(新人医療事務)
前回の改定から何か変わったところはありますか?
あおい(元・医療事務)
前回改定(令和6年度)からの主な変更は、当サイトが収録している一次資料の範囲では確認されていません(確認日: 2026年7月)。負荷測定加算は点数・算定要件ともに、これまでの整理から大きく変わっていない加算だと考えられます。
みらい(新人医療事務)
変更がないなら、安心して見てもいいですか?
あおい(元・医療事務)
変更が確認できていないというだけで、断定はできません。個別の改定項目や疑義解釈が別途出ている可能性もあるため、算定前には最新の告示・通知を必ずご自身でも確認してください。
自院で確認する順番
みらい(新人医療事務)
実際にうちで算定候補になるか確認するには、どんな順番で見ればいいですか?
あおい(元・医療事務)
次のような順番で確認するとわかりやすいと思います。
自院で確認する順番
- D264精密眼圧測定を実施しているか確認する
- 水分の多量摂取・薬剤注射・点眼・暗室試験等の負荷をかけて眼圧の変化を測定しているか確認する
- 負荷測定加算がその検査で未算定か確認する(1回のみのため重複算定に注意)
- カルテに負荷の方法と測定結果を記録しているか確認する
- 加算チェッカーや公式資料で最終確認する

よくある取り漏れ・間違えやすいポイント
みらい(新人医療事務)
現場でありがちな間違いってありますか?
あおい(元・医療事務)
よくあるのは、精密眼圧測定を負荷ありで行ったのに、加算の算定自体を忘れてしまうケースです。
取り漏れの例
- 暗室試験や飲水による負荷測定を行ったのに、負荷測定加算55点の算定を失念している
- 同一検査で複数回負荷をかけた際、加算を検査回数分算定してしまっている(1回のみが正しい取り扱い)
みらい(新人医療事務)
名前が似ている加算もあるみたいで、ちょっと不安です。
あおい(元・医療事務)
よい着眼点です。当サイトのデータでは「負荷検査加算」という名称の加算も別に存在しますが、こちらは検体検査加算の区分に分類されており、負荷測定加算(検査加算・D264の注加算)とは対象となる検査区分が異なります。名称が似ているため、算定システムやマスター検索の際は加算名だけでなく、対象となる検査区分まで確認することをおすすめします。
名称類似の混同に注意
- 「負荷測定加算」はD264精密眼圧測定の注加算(検査加算の区分)です
- 「負荷検査加算」は検体検査加算の区分に分類される別の加算です 名称の一部が似ているため、レセプトコンピュータでの検索時は加算名の完全一致と対象検査区分の両方を確認しましょう。
よくある質問
みらい(新人医療事務)
最後にいくつか質問してもいいですか?
あおい(元・医療事務)
もちろんです。
みらい(新人医療事務)
眼底検査など、ほかの眼科検査と一緒に行った場合はどうなりますか?
あおい(元・医療事務)
他の検査との関係については、当サイトが収録している一次資料の範囲では詳細を確認できていません。関連する眼科検査については広角眼底撮影加算のように、検査ごとに個別の算定要件が定められていることが多いため、それぞれの検査区分の要件を個別に確認することをおすすめします。
みらい(新人医療事務)
病院と診療所で点数が違ったりしますか?
あおい(元・医療事務)
当サイトが収録している一次資料の範囲では、病院・診療所で点数を分けている記載は見当たりません。ただし最新の告示で点数が変わっていないか、算定の都度確認しておくと安心です。
みらい(新人医療事務)
記録として何を残しておけばいいですか?
あおい(元・医療事務)
断定はできませんが、負荷の方法(水分摂取・薬剤注射・点眼・暗室試験等のどれを行ったか)と測定結果をカルテに記録しておくと、後から算定根拠を説明しやすくなります。具体的な記載様式までは当サイトの一次資料からは確認できていないため、自院のカルテ記載ルールに沿って運用してください。
自院が算定候補か確認したい方へ
みらい(新人医療事務)
うちが算定候補になるか、自分でも確認してみたいです!
あおい(元・医療事務)
自院が算定候補になるかは 加算チェッカー で確認できますよ。負荷測定の実施状況やカルテの記録内容を入力すると、確認すべきポイントが整理できます。
公式情報・参考資料
あおい(元・医療事務)
この記事の内容は以下の厚労省公式資料を根拠としています。詳細な算定要件は必ず一次資料でご確認ください。
参考資料(厚労省公式・令和8年度)
- 診療報酬の算定方法の一部を改正する件(令和8年厚生労働省告示第69号) https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001686842.pdf
- 診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(令和8年3月5日 保医発0305第6号) https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tokaihokuriku/000433602.pdf
最終確認のお願い
この記事は令和8年度(2026年度)の診療報酬に基づいた解説です。最終的な算定可否は、自院の届出状況・公式資料・審査支払機関の判断でご確認ください。